いのち見つめて オフィシャルサイト
港 健二郎監督
ドキュメンタリー映画
いのち 見つめて
~高次脳機能障害と現代社会~
追っていけば、三池CO問題に繋がっていた
この映画はすべての人に、起こりえる物語でもあります
いま、その隣でこういう事が起こっているんだよ・・・
そういう身近で起こりえる、物語です。
「高次脳機能障害」
これは、聞きなれない言葉ですが
実はとても身近に起こりえる病気です。
すぐそばで、苦しんでいる人がいます。
実は1960年、多くの「高次脳機能障害」の後遺症をだした
福岡県大牟田の『三池炭じん爆発事故』でいまだに苦しむ人がいます。
まずは、知ってください。少し覗いてみてください。
そして、どう感じましたか?
映画「いのち見つめて」
製作委員会代表 立山寿幸(元三池労組書記次長)
映画製作の訴えとご協力のお願い・・・
いのち見つめて応援団募集
マウスを
おいてみてね
「いのち見つめて」サポーターズ
「いのち見つめて」を多くの人に見ていただけるように、応援していただきたく、クラウドファンディングを立ち上げました。
この映画制作にあたり、レクエイム音楽イベントも準備中です。
映画制作と音楽制作で多くの人の心にのこるものを作ることができればと、願っております。
「高次脳機能障害」という病気で苦しむ人は全国におよそ60万人ほどといわれています。この病名も知らない方も多く、理解していただくのも難しいのが現状です。
この病気は1963年に九州、大牟田の三池炭鉱の炭じん爆発事故でも多くの方が苦しんでおり、いまだに解決できていない問題も山積されています。そしてその方を支えていらっしゃるのがご家族です。
この映画で多くの人に見ていただけるよう、ご支援いただければ、制作者側もとても励みになります。
そして、一緒にこの芸術を一緒に作っていただければ・・
と思います。
いのち見つめて事務局
「いのち見つめて」製作委員会
副代表 近藤雄二
天理大学 医学博士
炭鉱の労働と生活、労災職業病に関心を持ち、三池炭じん爆発50年目に現地を訪ね、まだ闘っている患者たちと出会う。
大阪労災職業病連絡会の機関紙「労働と健康」に三池シリーズを掲載中。
副代表 上原康夫
弁護士
1990年弁護士登録、主に労働者側労働事件を担当。日本労働弁護団全国常任幹事、ひょうご労働法律センター代表委員、
元大阪労働者弁護団事務局長・副代表幹事等。
業務中の事故で高次脳機能障害に罹患したタクシー労働者の労災事件を担当した事をきっかけに三池の闘争と関わり、2006年以降、毎年、現地の三池大災害抗議集会に参加している。
Story 物語
いのち 見つめて
この物語は、誰にでも起こりえる病気の物語です。
【高次脳機能障害を知っていますか?・・】
交通事故、火災・労災などによる脳へのダメージよっておこる
後遺症障害で、全国に60~70万人といわれています。
原因は外部からの何らかの衝撃や一酸化炭素中毒などによる後遺症だとは明らかになっているのですが、その表れ方は人様々。 最近は、新型コロナによる後遺症にも、そうした症状が現れるといわれています。
この障害の特徴は外見では健常者とあまり違わないのにイライラや、意欲減退などに襲われます。周りの方々から理解を得られにくいために解雇など様々な深刻な問題が派生します。
そして、高次脳機能障害が社会的に大きな注目を浴び始めたのは、あの歴史的な三井三池闘争の3年後の1963年、三池炭鉱三川坑で発生した800人を超える一酸化炭素中毒患者が続出した事でした。いわゆる、CO患者と言われた人々で、今もこの問題をめぐって現地・大牟田などで様々な闘いが展開されています。
【はじまりは、1960年の三池争議から・・・】
高次脳機能障害・・・とても他人事のように思われがちですが、実は脳血栓や事故など、身近におこりうるものなのです。そして、ちかくにも苦しんでいる方がいらっしゃるのです。
この問題に早くから取り組んでいる山口研一郎医師の奮闘を軸に、高次脳機能障害に向き合う様々な患者さんや介護に担い手であるご家族の様々な現状を紹介します。
そして、1960年の三井三池闘争を一つの結節点とする現代社会の「ありよう」とこの障害の問題を考ながら この映画製作運動を通じて、全国の高次脳機能障害に苦しむ患者さんや家族の皆さんが大きく手を繋ぎ、この問題の抜本的な解決を目指す大きなうねりを引き起こす手段の一つになることを心より願っています。
はじまりは・・1960年
【高次脳機能障害と20年前から向き合ってきた医師】
《脳神経外科医 やまぐちクリニック山口研一郎院長》
「噛んで含めるように」山口研一郎先生が「高次脳機能障害」を説明されます。分かる易くしかも鋭く・・・それもその筈、先生は岩波書店から『高次脳機能障害――医療現場から社会をみる』、ブックレット『見えない脳損傷MTBI』を上梓される等、我が国の臨床、研究の第一人者。「高次脳機能障害」が1963年の三池三川鉱の炭塵大爆発による一酸化炭素中毒患者と深いかかわりがあり、この障害が現代社会の「歪み」を象徴するものであると喝破される碩学でもあります
【高次脳機能障害友の会】
《理事長 片岡保憲さん》
土佐の高知には、現代の坂本龍馬がいました。
全国の患者会の集まりであるNPO日本高次脳機能障害友の会の片岡保憲理事長です。元々、医療関係のリハビリテーションの専門家・理学療法士。
弟さんが交通事故でこの障害に至ったことをきっかけに患者家族会の運動を始め、
NPO 脳損傷友の会高知『青い空』を設立。
当事者家族会だけでなく「就労継続B型事業所」などの機能も兼ねて、この障害に苦しむ人々ともに歩んでいます。そんな片岡さんは言います。
「この障害の名前さえ一般の人に知られていません。
あらゆる機会に『高次脳機能障害』の存在を知らせていきたい」
(向かって左から二人目が片岡理事長)
【本格的な陶芸もこなす】
《鈴木順子さん》
福知山脱線事故の後遺症で高次脳機能障害をおった鈴木順子さん、大変な怪我をおわれたそうですが、お母様との二人三脚で前を向いて生きていらっしゃいます。
取材にお伺いしたお宅にはガレージを工房にリフォームされて、本格的なちぎり絵なども制作されていらっしゃいます。
陶芸は趣味の域を超えた作品が並べられていました。
【元JRA競馬ジョッキー】
《常石勝義さん》
2度の落馬事故での後遺症で同じく高次脳機能障害をおった元JRA競馬ジョッキーの常石勝義さん(競馬学校「花の12期」で福永祐一騎手らと同期)。
落馬事故当時、なにも覚えていない状態になりましたが、馬に会いに行くのが好きで、馬に関することは覚えていたそうです。馬との対話も心温まるエピソードです。
練習に滋賀県から兵庫県明石市まで一人で行くこともできるようにまで回復されました。
●芳川勝さん(元三池労組 組合長)
●伊藤憲一さん (三池高次脳連絡会議 事務局長)
●本岡真紀子さん (精神科医)
●大岡由佳さん (武庫川女子大学 准教授)
●柴本礼さんコウジさんご夫妻 (イラストレーター)
●白井伊三雄さん・京子さんご夫妻
●田邊和子さん(1996年厚生省ヒヤリング。1998年 サークルエコー設立)
●鳥谷君子さん (三池CO患者 家族)
Director&Navigator
監督・ナビゲーター
>監督 Director
昭和22年 大牟田市に生まれる
昭和45年 早稲田大学第一文学部卒業
鹿島映画社(現カジマビジョン)を経て、フリーの映像作家。
《主な作品》
-
記録映画「核トマフォーク」日本映画復興会議奨励賞
-
科学映画「分ける」教育映画祭優秀賞
-
火曜スペシャル「燃えるマニラの女たち~フィリッピン革命を支えた女性キャスター」 (テレビ東京)ギャラクシー賞
-
NHKハイビジョンソフト「レーチェルの思い出」
-
音楽ドキュメンタリー「荒木 栄」(音楽センター)
-
Time21「特別少年院」(日本テレビ)
-
NHK-BS2「異次元世界へ突入するゲーム」
-
テレメンタリー「ある女優の挑戦」(テレビ朝日)
産業遺産ビデオ「黒ダイヤとよばれて~三井三池と筑豊」《劇映画脚本》
-
「よみがえれ歌」第4回城戸賞準入選
-
「洋子・32歳・夏」第5回城戸賞ベスト4